天体観測
天体観測(てんたいかんそく)は、天体そのものや天体の運行、変化などを観測することである。天体観測は肉眼で夜空を見上げることから始まり、双眼鏡や小さな望遠鏡を使って趣味的に行う観測から、天文台において大望遠鏡および特殊な観測機器を用いた観測まで幅広く行われる。観測は主に地球上から行われるほか、人工衛星の軌道上からも行われる。主たる観測対象は星座や恒星、流星、火星や金星などの惑星、あるいは月の満ち欠け、星の動きなど。天文学は天体観測から始まり、天体現象の物理学的探求はデータ解析や仮説検証などによって行われる。天体観測の積み重ねによって、天文学が進歩したことも確かである。例として、プトレマイオス朝エジプトの博物学者であったエラトステネスによって、地球の大きさを測ることも行われた。これは、エジプトのテーベとアレキサンドリアとの間における太陽の影の投影角度の違いを、旅人の話から知り、テーベとアレキサンドリアとの距離を測ることによって、地球の大きさを求めようとした最初の試みであると記録によれば考えられている。
天体観測が肉眼によるものから、天体望遠鏡による観測へ劇的な進化を遂げたのは、オランダの眼鏡職人ハンス・リッペルスハイが発明した望遠鏡を応用して、イタリアの物理学者ガリレオ・ガリレイが望遠鏡を空に向けたことが始まりであると考えられている。